夏目漱石が使ってそうな言葉が学べる「美しい日本語の辞典」|no.265
適当なことばかり書いているこのブログ。
なのでほとんど説得力はないかもしれないけれど、私は言葉が好きだ。
話を聴いている中で、「ああ今の言い方素敵だなあ」とか「その使い方うまい!」とか、外に出さずとも心のなかではさまざまな反応をしながら聴いていたりする。
そしてこの「美しい日本語の辞典」。
手にとったのは、たぶん4,5年前とか、感覚ではそのくらい私の本棚にいる本。
ただ言葉を調べる辞書とはちょっと異なり、日本文化に触れられる本という感覚。
どんな内容かというと、
- 日本の色
- 後世に残したい日本語
- 「雨・風・雲・雪・空」に関する自然の名前
- 擬音語・擬態語
が書かれている。
日本独特の色と名前があり、美しい言葉がある。そして自然と深いかかわりあいをしてきた日本だからこそ、自然にまつわる言葉が多く作られている。
「後世に残したい日本語」では、使用例に古典や著名な文学作品などが書かれていたりする。他にたまに入っていてくすっとしてしまうのが、説明を書いた人の個人的解釈がときおりにじみ出ていること。
擬音語・擬態語でも、バリエーションの多さにびっくりする。
「ばっさばっさ」「ぬらぬら」「おんおん」
こんな感覚的な言葉で微妙な状態の違いや感情の機微が感じ取れるって、けっこうすごい気がする。
はっきりくっきり大きめな声で口に出して読んでいくとそのうち笑けてくるから、一度やってみてほしい。
読み物としてもおもしろいので、たまにぱらぱらめくったり、言葉が出てこなくて開いてみたり、そして子守本にも良き。
美しい言葉に見送られながら気持ちよく眠りにつけるぞ。
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